節約が続かない原因と対策|挫折を繰り返した私が変えたこと

節約

「節約しよう」と決めたのに、また続かなかった。

家計簿も、節約ルールも、最初はやる気があったはずなのに、気づけば元の生活に戻っている。

私は、この流れを何度も何度も繰り返してきました。

節約を始めてはやめ、やめてはまた始める。

そのたびに、「どうして自分は続かないんだろう」と落ち込みました。

節約が続かないこと自体もつらいですが、それ以上につらかったのは、「ちゃんとできない自分」を責めてしまうことでした。

SNSを開けば、「今月は○万円貯金できました」「節約を始めて人生が変わりました」そんな投稿が目に入ります。

それを見るたびに、「どうして自分は同じようにできないんだろう」「やっぱり意志が弱いのかな」と、どんどん自信を失っていきました。

でも、何度も失敗する中で、少しずつ気づいたことがあります。

節約が続かなかったのは、私の意志が弱いからでも、性格に問題があるからでもありませんでした。

この記事では、節約が続かなかった頃のリアルな体験や、しんどくなった気持ち、そして、そこから少しずつ楽になっていった考え方を、できるだけ正直に書いていきます。

今まさに「また続かなかった」と感じている人にとって、自分を責める気持ちが少しでも和らぐきっかけになれば嬉しいです。


この記事を書いた人

固定費の見直しをきっかけに年間16万円以上の節約に成功。
家計簿アプリ1,200日以上の記録経験をもとに、誰でも続けられる“ムリしない節約術”を研究。
サブスク整理・スマホ料金・電気ガスの最適化など、20項目以上の固定費を改善してきました。
当ブログでは、自分で試して本当に良かった方法だけを、初心者にも分かりやすく紹介しています。

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節約が続かないのは珍しいことではない

節約が続かないと、「周りはできているのに、自分だけできていない」と感じてしまいがちです。

でも実際は、節約を途中でやめてしまう人のほうが圧倒的に多いような気がします。

私自身も、節約を始めた回数だけなら、かなり多いと思います。

月初めに「今月こそは」と決意し、家計簿アプリを入れ、支出を入力する。

最初の数日は、「ちゃんとやれている自分」に少し安心するんです。

でも、その気持ちは長く続きませんでした。

多くの人が途中で挫折してしまう理由

節約を意識すると、日常のあらゆる場面で「お金」が頭に浮かびます。

コンビニに寄るかどうか、外食するかどうか、ちょっとした買い物一つでも迷うようになります。

最初は前向きだったはずなのに、いつの間にか「考えること自体が疲れる」状態になっていました。

節約が続かないのは、やる気が足りないからではありません。

生活の中に、常に緊張感を作ってしまうからだと、今では思います。

真面目な人ほど頑張りすぎてしまう

節約が続かない人は、実はとても真面目な人が多いような気がします。

「ちゃんと管理しなきゃ」「無駄遣いはダメ」そんな思いが強いからこそ、手を抜けません。

私も、少しでもルールを破ると、「もう意味がない」と感じてしまっていました。

一度崩れると、全部投げ出してしまう。

それが、節約が続かなかった一番の原因だったと思います。


節約が続かない主な原因

節約が続かない背景には、いくつか共通した原因があります。

ここでは、私自身の失敗を振り返りながら整理していきます。

最初から完璧を目指してしまう

節約を始めた頃の私は、「ちゃんとやる」ことにこだわりすぎていました。

毎日家計簿をつけるのは当たり前。

支出はすべて把握する。

予算オーバーは絶対にダメ。

でも、忙しい日や疲れている日は、どうしても後回しになります。

その結果、数日分まとめて入力しようとして、さらに面倒になる。

そして、気づけばアプリを開かなくなっていました

一度に全部変えようとしてしまう

一度に全部変えようとすることも、節約が続かない1つの原因でした。

固定費も見直す。

食費も削る。

無駄遣いもやめる。

節約の記事を読むほど、「全部やらなきゃ」という気持ちが強くなっていました。

生活全体を一気に変えようとして、心にも余裕がなくなっていきました。

成果が見えにくく達成感がない

節約は、成果がすぐに見えにくいものです。

数百円、数千円の積み重ねは、どうしても小さく感じてしまいます。

「これだけ我慢したのに、これだけ?」。

そう思った瞬間、気持ちが一気に冷めてしまいました。


節約が続かないときに陥りがちな失敗談

ここからは、私が実際に経験した失敗を、もう少し詳しく書きます。

正解を探し続けて疲れてしまった

節約方法を調べれば調べるほど、「もっと良いやり方があるのでは」と思っていました。

あれこれ試しては、結局どれも続かない。

誰かの成功例を見るたびに、自分のやり方が間違っている気がして、また別の方法に手を出す。

その繰り返しで、節約そのものがどんどん重たいものになっていきました。

数字に振り回されて余裕がなくなった

家計簿の数字を見るのが、だんだん怖くなっていきました

少し使いすぎただけで、強い罪悪感を覚える。

節約のための家計簿なのに、数字を見るたびに気持ちが沈んでいくのが、とてもつらかったです。


節約が続かない状態から抜け出せた考え方

節約が少しずつ楽になったのは、「やり方」よりも「考え方」を変えたことがきっかけでした。

続けるより「戻れる」ことを重視した

以前は、「毎日続けなきゃ」「一度やめたら終わり」と思っていました。

でも今は、できない期間があってもいいと思っています。

またやろうと思えたときに戻れれば、それでいい。

そう考えるようになってから、節約に対するプレッシャーが大きく減りました。

他人と比べるのをやめた

SNSを見る時間を意識的に減らしました。

他人の節約と自分を比べるのをやめたことで、心が落ち着きました。

自分の生活は、自分のもの。

この当たり前のことを受け入れるまで、少し時間がかかりました。

自分に合う基準を作った

細かく管理しなくてもいい。

完璧を目指さなくていい。

できた日だけ「よし」と思えばいい。

そんなゆるい基準に変えたことで、節約は「我慢」ではなく「調整」に近いものになりました。


節約が続かない人と続く人の違い

節約が続く人は、特別な才能があるわけではありません。

違いは、考え方と向き合い方にあります。

仕組みを先に整えている

節約が続く人は、「今日は頑張れるかどうか」で判断していません。

気分が乗らなくても、自然とお金が出ていかない仕組みを先に作っています。

固定費を一度見直して、その後は何もしない。

給料が入ったら自動で貯蓄に回る。

使いすぎやすい支出だけを減らす。

こうした仕組みがあると、「節約しなきゃ」と意識する回数そのものが減ります。

つまり、節約が続く人は、頑張らなくていい状態を作るのが上手なのだと思います。

感情を否定しない

節約が続かないと、「疲れた」「もう無理」と思う自分を責めがちです。

一方で、続く人は、そう感じる自分を否定しません。

私も、「今日はやる気が出ないな」と感じた日は、無理に家計簿を開かないようにしました。

感情を無視して続けようとすると、反動が大きくなります。

疲れたら立ち止まる。

それが、結果的に長く続く理由でした。

100点を目指さない

節約が続かなかった頃の私は、「ちゃんとできた日」か「ダメな日」か、白黒で考えていました。

でも今は、「今日はこれだけできたからOK」「昨日より少し意識できたから十分」そう考えられるようになりました。

60点の日が続いてもいい。

それくらいのほうが、節約は長く続きます。


節約が続かないと感じたときの対処法

どうしてもしんどいときは、無理に続けようとしなくていいと思っています。

一度立ち止まる選択もあり

「ここでやめたら全部無駄になる」。

そう思ってしまう気持ちは、とてもよく分かります。

でも、立ち止まることは失敗ではありません。

無理な状態で続けて、節約そのものが嫌いになってしまうほうが、よほどつらいです。

私も、「今は少し休もう」と決めた時期がありました。

その時間があったからこそ、また向き合えるようになりました。

何もしない期間を許す

節約が続かないときほど、「何かしなきゃ」と焦ります。

でも、何もしない期間があっても大丈夫です。

一度やめても、「またやってみようかな」と思えた瞬間があれば、それで十分です。

やる気が戻ったときの小さな再スタート

もし少しだけ余裕が戻ってきたら、いきなり元の節約に戻さなくて大丈夫です。

今日はレシートを捨てずに取っておくだけ。

今月の支出をざっくり振り返るだけ。

「使いすぎたな」と気づけただけでもOK。

小さな再スタートを許すことで、「また続かなかった」という感覚を減らすことができます。


節約が続かないと悩む人へ伝えたいこと(まとめ)

節約が続かないのは、あなたの意志が弱いからではありません

多くの人が、同じところで悩み、立ち止まっています。

完璧じゃなくていい。

途中でやめてもいい。

また戻ればいい。

節約は、自分を苦しめるためのものではなく、生活を少し楽にするための手段です。

この記事を読み終えたあと、「また少しやってみようかな」。

そう思えてくれたら嬉しいです。

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